ジャンさんとリハ三昧の日々です。
16日のキッドアイラックホールのリハでは、「うたをさがしてトリオ」が予定の曲を聴いてもらいました。聴いている間も腕が自然に動いてダンスが始まっていました。15日のリハは連日スタジオで行われました。私の目論見どおり志保さんとジャンさんの相性はとても良くて安心しました。
私が下敷きになるようにした楽曲を直毅さんと演奏しながらどんどんと構成が決まっていきます。2日目には即興性も多く発揮され、そこから振付のアイディアもでてきました。「あと2〜3日あったら一幕物の振付が完成しちゃうね。」ジャンが言っています。振付と即興の良いところを活かすという大きな命題がありますので、作り込みすぎることを避け、その場での即興を活かす時間・スペース・空間をキープします。
こういう自然な形での構成・振付・演奏は無理がなく、しかも、つながりもスムーズで、練りに練ったものと遜色ないものになります。前回のSebastian GramssとのDouble the doublebass in Japan 2014の時、「ほとんど全てが即興であることが信じられない」というの評が上がっていました。(パセオ誌)
何が正解なのかは問題ではありません。すべては出来がよかったかどうか、どれだけのものが「今・ここ・私」で伝わったかでしょう。
演奏がすべて即興に聞こえるように作曲したいという作曲家もいれば、即興がすべて書かれたもののように聞こえ、見えることもあるのです。
こうやってスムーズに事が運ぶのも偶然でもなく、それぞれのメンバーの今までの経験、願い、メンバー間の関係で培ってきたものがあってこそです。ジャンさんとの共同作業は10年、直毅さんも5年、3年前の3月11日にはブッパタールで震災1周年をジャン・直毅・徹・皆藤千香子さんらで行いました。志保さんとは1年ですが、単なる年数ではなく、求めて来た時間や気持ちが交差して実現するという三次元的なベクトルが働いていると思います。
明後日よりパフォーマンスが始まります。( )はジャン不参加。ワークショップはすでにはじまっております。
15日ソノリウムホール ジャン・志保・直毅・徹 ねじ9
16日キッドアイラックホール ジャン・じゅんこ・直毅・徹 祈りの音楽
20日茶会記 ジャン・泰一・徹 ショーロと即興
(21日アケタの店 オオタマル・じゅんこ・直毅・徹) ブラジル音楽
22日エアジン ジャン・竜太郎・隆志・徹 即興
26日「いずるば」じゃん・竜太郎・徹 + 上映会 即興
(28日サクラタンゴフェス トリオ・ロス・ファンダンゴス・徹)ミロンガ
(31日Candy じゅんこ・和弘・真佐雄・徹) ベース3本+うた