あわただしい年末年始が沢井一恵リサイタルでようやく一区切りつきました。
さまざまな願いのこもったリサイタルでした。一恵さんはいくつもの難関を乗り切って見事に演奏しました。本当に立派でした。感服つかまつりました。
私にとって、ホールもスタッフも聴衆も、普段と違う世界。とりわけ共演者・作曲家がスゴイ方々です。長年第一線以上の活動を続けてこられた人達と場を共有すると自然に場が普通でなくなります。
楽屋が男女で分けられていたので、男楽屋では悠治さん・杉山さん・アランさんと一緒でした。世の天才達の深い話が聞けるかと思いきや、一緒にお弁当を食べながら、ミラノの韓国料理店の話、中目黒のつけ麺屋の話題で盛り上がるという異空間でした。
私自身の音楽力・人間力の足りなさ、会話のつたなさを痛感するとともに、大きな世界を垣間見ることができました。そう簡単に近づくことなどはできませんが、方向を示してもらった気がします。自分がその場に居るだけで高揚しているのに気がつきました。ありがとうございました!
王子ホールのエントランスにGand & Bernardelのコントラバスの絵画がありました。世に38台と言われるライオンヘッドのコントラバス。私が弾かせてもらっている”BARRE”のほかにも日本にあるのでしょうか。それぞれがそれぞれの時間と場所で音を出しているわけですね。
残りの時間も精進あるのみ!