Double the double bass in Japan 2014
第三回
10月12日(日)横濱エアジン
「何でも音楽祭」の一環です。エアジンとのつき合いはもう30年を越えます。入院中に抜け出してエアジンで演奏したことが2回あります。フィルハーモニーオーケストラとの演奏や、クラシック音楽、フェスティバルなどいろいろな体験をさせていただいています。オーナーの梅本さんは、私の結婚式披露宴で結婚行進曲をトランペットで演奏してくれました。私はこのところライブハウスで演奏することが段々少なくなっていますが、エアジンは外せません。ケルンで順風満帆なミュージシャンだった梅本さんが毎日他人の音楽を聴く生活はさぞや大変な変わりようでしょう。ありがとうございます。
この日はバイオリン喜多直毅さんとパーカッシブダンスのMIZUKIさん(from ハンブルク)が共演してくれます。直毅さんは現在もっとも頻繁に共演していただいている世界に誇るバイオリニスト。もう説明は要らないでしょう。MIZUKIさんは父親がドイツ人、母親が日本人、さまざまな自分探しからフラメンコを発見、スペインで長年修行をしたそうです。しかしそこでまた自分探しが深化していきます。ジャズや即興音楽とのつき合いの中で、フラメンコ本流ではなく、フラメンコダンスのパーカッシブな側面を残しつつ、即興的に今・ここ・私にしか出来ないダンスを始めたのです。
MIZUKIさんのその過程はとても共感できるものです。振り返ってみると私も同じでした。なぜ極東の島国で生まれた私が、西洋楽器を使って西洋音楽やジャズをやっているのか、というのが私のキャリアの原点でした。そして今も引き続いています。直毅さんにとっても西洋クラシック音楽、アルゼンチンタンゴなどを経て即興演奏を演奏しているわけです。
セバスチャンさんはと言うと、少しスタンスが違います。ドイツのおける「ジャズ」の位置は日本とは全く違います。社会的に認められ(尊敬され)若者が憧れ、大学で学ぶものなのです。セバスチャンのジャズグループは「ドイツの文化」として世界中に派遣されていて、彼自身は2つの大学で教えています。また、即興音楽にもジャズ同様の情熱と技術をもってとりくんでいるのです。
MIZUKIさんとセバスチャン、マーク・ドレッサーさんは旧知の仲とのことです。現在進行形の音楽の世の中は狭いのですね。いま・ここを生きているものとしての興味深いカルテットになるでしょう。「何でも音楽祭」と言う梅本さんの思惑がここでひとつ実現します。
10月12日(日)
19:00開場 19:30開演
横濱エアジン(http://yokohama-airegin.com)
横浜市中区住吉町5ー60
当日2500円 予約2300円 HPからも予約可 U23 1500円 高校生1000円
電話:045ー641ー9191