Double the double bass in Japan 2014
10月11日(土)ギャラリー椿
小林裕児個展「よみがえりの木」イヴェント
小林裕児(絵画・LIVEペインティング)さとうじゅんこ(うた)
もう長いお付き合いになった小林さんとのセッションです。いままでは、即興に関するテレビ番組だったり、ダンサーや役者がからんだ演劇やパフォーマンスだったり、絵画にちなんでの作曲依頼だったり、虎や象を守るチャリティだったり、蕎麦屋さんや老人施設での音楽劇だったり、都美術館、岡本太郎美術館、新国立美術館でのパフォーマンスだったり、CDのジャケット依頼だったり・・・・。お会いするたびに、作品のすばらしさ、企画の斬新さ、博識、ユーモアに感銘を受け続けてきました。その人柄をささえているのは人生の肯定感なのだろうな〜、ああ、こういう人に成りたいものだな〜、と思うことしきりです。
長年、裕児さんの多くの作品のなかに「コ・ト・バ」という文字が、その人がしゃべるように描かれてきました。あれだけの書籍を読み、知識を蓄えている裕児さんにとって「コトバ」とは、とても重要なものであることは確かでしょう。彼にとって、西洋絵画の技術は、明快に説明・解説でき、すべてのイメージが具体的なのだろうな、と想像します。曖昧なところが見当たりません。かといって、スクエアーな感じとは正反対。自由!自在!鳥、植物、虫、自然界のことを実感を伴った知識が裏打ちしているのです。そのものに「なりきる」ことができるからこそなのでしょう。そのあたりが日本のすばらしき伝統を繋いでいるように思います。
その裕児さんがいよいよ、さとうじゅんこさんと何かをやりたいと企画をたてました。じゅんこさんの最近の充実ぶりと相まって、何が生まれるのか、私自身がワクワクしています。外国人ミュージシャン・ダンサーからも最高の評価を受けている裕児さん。セバスチャンとの初共演で何が生まれるのか、心を開いて、身体を開いて、耳を、目を開いて・・目で見るんじゃない、耳で観るんだ、耳で聞くんじゃない、目で聴くんだ、なんてリア王の台詞から想像してしまいます。
人は自分に合わない職業を選ぶものだ、と皮肉っぽく言うことがありますが、裕児さんはそうではありません。天職。うらやましいで〜す。
なお、「よみがえりの木」はオペリータ「うたをさがして」の中の「よみがえりの花が咲く」(乾千恵作詞・齋藤徹作曲)がエコーしているとのことです。
18:30開演
ギャラリー椿 http://www.gallery-tsubaki.jp/
中央区京橋3ー3ー10 第一下村ビル1階
2500円 (学生2000円)
予約:電話 048ー582ー2484(小林)
メール:yuji-kobayashi@nifty.com
travessia115@me.com