ポレポレ坐徹の部屋vol.30は、雨の中、ポレポレらしい良い感じの会でした。いつもと同じく緊張感の無い私と、しっかり準備OKのじゅんこさん、ポレポレでの30回を思い出しながら、楽しんでしまいました。この1ヶ月の身体の鍛練できっと音は変わっていたことと思います。それを身体にフィードバックして行かなきゃね。
客席(ヴァイオリン、ピアノ、サックス、バンドネオン奏者、画家、造形作家、静岡の僧侶:曦 宗温さん、マレーシアの通訳・コーディネーター、小学生などなど)もポレポレらしい感じでした。こういう雰囲気は一朝一夕ではできますまい。数年間続けてきたからこそこうなったのでしょう。ありがたいことです。
やはり私の体型の変化の話がどうしても多くでます。「実は、面長だったんだ~」とか「マイキーによく似てきた。よかったね。」とかいろいろいじられます。はい、そうです、愛される老人になりましょう!
ズボンが無くなってしまい、直前に特価品をネットで購入したら、若者向けのピッチピチのもので若作りのロッカーのよう、アリャリャ。まあ、どーでもいーもんね、誰も気にするはずないし~と演奏しました。発汗の量も大分減ってきて随分久しぶりに綿のTシャツを着ることができるようになりました。今まではユニクロの即ドライの化繊だったので、それも嬉しい皮膚感覚でした。
そうです。すべてが新しい!
結局、いままでの体型が身体に負担をかけていたのです。痛い目に遭ってやっと分かる。借り物の身体を大事に使わせていただきます。肝に銘じます
アンゲロプロス・トニオグエッラの映像・コトバの浸透力、ブラジル音楽の豊潤、ロルカ採譜のスペイン民謡の赤い血、クルトワイルの洒脱とそれを支えたであろう思索、乾千恵オペリータが私たちの身体とココロに残したものの深さ、最上川舟唄の強さ、喜多直毅の音の唯一無二の在り方、などなどを痛切に感じることができました。
ともかく、じゅんこさんの歌う天性、そしてそれを可能にする能力のおかげさまです。エドゥ・ロボのテンション満載の和声をベースの伴奏だけで歌うなんて、なかなか出来るものではありません。最上川舟唄の圧倒的な背景、ここから派生・展開するものを作ることは出来ないものか、という感慨。
第1部
河の始まり
私の道しるべ
ベアトリス
ロルカ3種
星がまたたく
ユーカリタンゴ
カンサウン・ド・アモール・ヂマイス(じゅんこ無伴奏ソロ)
今日は私の日
第2部
オリャ・マリア
夕影させば
ああセリム
花咲くオレンジの木
最上川舟唄
E♭(糸・西覚寺・invitation・クセニティス)喜多直毅飛び入り
アンコール
「おまえとともに」喜多直毅引き続き参加