緊急・重病を宣告されて50日。医者と薬を半ば信じつつ、「自力」で、そして「音楽」で治してやる、これを切っ掛けにより良い人生にしてやる、バカヤローと決めました。奏功しているような気がします。そうでなくても気の持ちようが大きく変わりました。
入院していると思えば、(牢屋にいると思えば)たいがいのことが出来ます。ジムに行く余裕は無いし、せっかく郊外へ越してきたのだから「歩く」ことにしました。実際には、郊外は予想以上に自動車が威張っていて、のんびり歩くことがムズカシイ現実。
1ヶ月ほどさまざま試して、やっとコースを決めました。この土地は日本軍の跡が残り自衛隊が引き継いでいたりします。軍用列車のレール跡の5㎞の遊歩道がありました。土日は選手のようなジョガーがたくさん居ます。
車の心配がないと、上半身を動かしながらでも歩くことが出来ます。ベーシスト職業病の、左右半身の不均等・肩や首のコリ・顎関節・指のコリなどを身体の命じるがままにエクササイズをインプロバイズして歩きます。おそらく、周りでは奇異な目で見ていることでしょう。どうでも良いです。ジャンさん体操がでてきたり、拳付きがでてきたり、変なオジサン音頭がでてきたり、呼吸の工夫がでてきたりで楽しいです。
雨でも行きます。雨だと木々が重く垂れ下がって、落ちた実を小鳥が地面でついばみます。この木には5:30に鳥が帰ってきて1日の話を大声でおしゃべりしています。話すことがたくさんあるようです。「EVANS」という名のマンションからはビル・エヴァンスのようなピアノが聞こえてきます。何人か馴染みのウオーカーが出来ました。
そうだ、耳も治してやろうとさえ思うようになりました。思い返せば、突難になった時も、まず西洋医学で治してもらおうと入院、ステロイド点滴でもダメということで退院、では東洋医学とばかりに鍼・整体と通いました。結局ダメでしたが、全部、(お金で)治してもらおう、としていたのです。これじゃ治りません。
ということで、この先どうなるでしょう?
自分でも楽しみです。