ハンスライヒェル トリビュートコンサート
6月3日 開場19:30 開演20:00 ¥3,000+税(1DRINK付)
【MEMBERS】
原田 節(オンド・マルトノ)サム・ベネット(Per)早坂紗知(Sax)斉藤 徹(B)梅津和時(Sax,Cl)内橋和久(G,ダクソフォン)
ダクソフォンの発明者として知られているドイツの音楽家ハンスライヒェル。2011年に急逝したライヒェルにゆかりのミュージシャンを集め彼の展覧会の開催を記念してのスペシャルナイト。
TEL:03-3354-2024
2-12-4 ACCORD BLDG. B1
Shinjuku shinjuku-ku Tokyo JAPAN
〒160-0022
ハンスさんはブッパタールに住んでいました。それもカフェ・コンゴのビルの階上だったと思います。
私はジャン・サスポータスさんの関係でしばしばブッパタールに滞在しています。カフェ・コンゴはブッパタールで最も人気のあるカフェです。ペーター・コヴァルトさん自宅兼スタジオ(ORT)から歩いて30秒ですので、ミュージシャンやダンサーのお気に入り。ピナさんもよく訪れていて、昼間は外のベンチでタバコをくゆらせていたとのこと。ORTの打ち上げはほとんどカフェ・コンゴです。
ジャン・サスポータスさんの有名な出し物で「Short Pieces」というのがあります。東独のスパイや、往年のオペラ歌手の役をやったり、最も有名なのは「おばあさん」。両手を足に見立ててちょこちょこ歩くあれです。(ピナの「1980」にも少しでてくるこのユーモラスな趣向は実は大変な労力をつかうものです。)ペーター・コヴァルト、グンダ・ゴッチャーク、ギュンター・ゾマー、私などとともにハンス・ライシェルさんも参加してイタリア・スペイン・ドイツで公演をしています。
ある日、カフェ・コンゴでハンスさんに会いました。いきなり大阪弁で話しかけてきてビックリ。そうです。内橋さんの真似であることはすぐわかりました。
ハンスさんはリハーサル中、ちょっとソファで休むと言ったっきり亡くなってしまったそうです。
ジャンさんと会ったのはペーター・コヴァルトさんの導きだったと思います。ヴィクトリア・ビルのインプロフェスティバルでペーター・コヴァルトさん追悼のベースカルテット(バール・フィリップス、ジョエル・レアンドル、ウイリアム・パーカー、私)のセットがあり、CDにもなりました。それが元でジャンさんとも知り合えてこの数年の充実した共演を続けています。
コヴァルトさん、ライシェルさん、二人の急逝したブッパタール人のことを思って演奏します。