介護と病と一穂と

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両親の介護ローテーションを決めようかという時になって、間が悪いって言うか自分自身が病を得てしまいました。いや、よく考えれば、人生の秋から冬にさしかかって、病を得る歳頃の者が介護をすると言うことは、絶妙なタイミングかも知れません。ある程度の具体性を持って将来を想像することができます。

現実は、何も待ってくれないのでドンドンと時間は過ぎていきます。その中でもいろいろと楽しみを見つけて生活をしていくのが長年生きた知恵でしょう。病院の行き帰りは45分かけて歩きます。五月の花々が百花繚乱と咲き誇っているのを以前より感じることができます。日頃、話すこともない兄弟やその家族とも話しができます。思い出話でも意外な事実を初めて知ったり、世話をするための掃除で捜し物が出てきたり、・・・こういうことも「教え」なのでしょう。

一番ビックリしたのが地軸のズレ。えっ、何を大げさな!
エジプトに思い入れのある父親のためにピラミッドのDVDなどを手に入れ一緒に観ていました。するとどうでしょう。ギザのピラミッドを中心としてイースター島、ナスカなどの未だに謎の残るさまざまな巨大な文化が赤道を30度傾けた直線上に地球をぐるっと回って並んでいると主張しているのです。

何?30度のズレ?あれっ、どっかで聞いたな〜・・・・・。あっ、ブラキストン線の向こう側の詩人吉田一穂!。黒潮回帰などユニークな彼の発想の中でもとびきりユニークなのが「古代緑地」。本来地球は「地軸が30度ずれていた説」です。この壮大な詩心が想像力を飛翔させただけでなく、野尻湖でナウマン象の発掘をしたことで有名な井尻正二さんは自他共に認める吉田一穂の「弟子」。本当に科学的な方面でも影響を与えた?のでした。そんなこんなでオンバク・ヒタム(もう一つの黒潮)プロジェクト(田中泯・ベーストリオ羊・螺鈿隊で座高円寺で公演)に思いを馳せたり、本棚を漁ったり・・・

 

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