5月10日(土)雑司ヶ谷エル・チョクロ コンサート

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5月10日(土)は雑司ヶ谷「エル・チョクロ」でコントラバストリオ+さとうじゅんこ(歌)でのコンサートがあります。

前回のジャンさん滞在時にキッド・アイラックアートホールで初演したものの2回目になります。

 

大ざっぱにこのグループの成り立ちを考えると、ベースアンサンブル弦311からベーストリオへの流れと、「うたをさがして」トリオからオペリータ「うたをさがして」、ケ・プラセーーーーールの流れを総合しているわけです。それをなぞっていけば自ずと行き先は見えてくるはずと思っています。

 

伴奏がコントラバス3本という特色を出さねば:

ピアノやバイオリン、バンドネオンを入れればうまくサウンドするカッチョイイ音になることは当然分かっています。しかしそれをやらない。ではガット弦コントラバスの特徴を最大限に活かすしかありません。

考えて見れば、コントラバス合奏の形態はなかなか世に定着しません。評判になるのは曲弾きのようなアンサンブルですね。ヴァイオリンのような高い音域を軽々と弾きこなしてオーッと言わせるヤツです。コントラバス合奏は音程のミスが他の楽器との合奏の何倍も目立ちます。ここでまずギブアップしたくなります。わかっているのです。この楽器は本来伴奏に適していると。その方がみんな幸せで平和です。「損」ですよね。なのになぜ君は行くのか?そんなにしてまで。

 

もう一つの脱出方法は、フリーインプロヴィゼーションにしてしまうことです。それだと音程の問題がクリアされます。豊かな倍音、さまざまな音色、打楽器的効果などから言ってインプロに適した楽器ではあります。(フリーインプロの歴史をみても、バイオリン、チェロ、ビオラの何倍ものコントラバス奏者がいます。)しかし、このアンサンブルではその方法は部分的にしか使いません。「損」ですよね、アゲイン。

 

言い訳させてください。わかりきっていること(常識)を疑うことから発見が始まる、と。

 

じゅんこさんのうたを存分に活かしたいな:

じゅんこさんとの共演はずっと、日本語というキーワードがあります。それを除外して「ケ・プラセーーーーール!」(その前にプライベートな会がありました)からスペイン語の歌を取り入れてきました。タンゴ・フォルクローレを歌うという状況がまずありました。やはりスペイン語(フランス語も)で歌った方が音楽としては良いわけです。母国語の人もOKを出すほどに歌うことが出来るというじゅんこさんの才能もありました。(7月にはブラジル音楽(ポルトガル語)もお願いしています。13日マデイラ)

 

しかし、しかし、今回は「日本語」というテーマもより取り入れていきたいと思います。キッドでもビオレータ・パラの「Gracias a la vida」(ありがとう命)を高橋悠治さんの日本語訳でじゅんこさんが歌うことをやりました。これがコトバにかかわらず強く響きます。よりパラさんの気持ちが伝わることは事実です。

 

「うたをさがして」トリオでは、もう一つ、オリジナルな歌という課題もあります。そんなことを加えて

今回は「うたをさがして」トリオでのレパートリー、オペリータのレパートリーからタンゴ、ミロンガなどのリズムを使った曲もトライしようと思います。

 

と言う内幕なので、フツーのタンゴコンサートとはちょっと違うかも知れませんが、タンゴやフォルクローレを愛する気持ちは人一倍あるつもりです。メンバーも同じだと思います

コンサートをお楽しみ下さい。

 

演奏予定

 

古典タンゴ

Nunca tuvo novio

Uno

 

ピアソラ

Coral(ボイス入り)

 

フォルクローレ

Recuerdo de Ypakarai(パラグアイ、グアラニの歌)

 

クルト・ヴァイル

Yukali tango(フランス語)

 

マニュエル・デ・ファリャから3曲

ガルシア・ロルカ スペイン民謡集から3曲

 

齋藤徹のオリジナル

今日は私の日(アンゲロプロスから)

よみがえりの花(オペリータうたをさがしてから)

タンゴエクリプス2~3章(ベースアンサンブル弦311から)

 

コントラバストリオによるアストル・ピアソラ曲集

Contrabajeando

Lo que vendra

La mufa

Escualo

 

タンゴ・バー、雑司が谷 『 エル・チョクロ 』

齋藤徹cb、田嶋真佐雄cb & 田辺和弘cb with さとうじゅんこvo

 

5月 10日 (土), 17:00 ~ 19:00

 

エル・チョクロ/3700円 (地図)

 

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-2-8
電話 03-6912-5539
メール info@el-choclo.com

東京メトロ 副都心線 雑司が谷駅 1番出口を出て右(池袋方向)へ150m、踏み切りを渡り、大鳥神社の右側の脇道に入り三軒目。 (1番出口より、徒歩2分半)
都電荒川線 鬼子母神前駅下車、大塚方向へ、上記1番出口前を通り、同様に。(徒歩3分)

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2 Comments

  1. 古典タンゴがすきなのですが昨日のライブは感動しました。コントラバスだけのの合奏はいままで聴いたことはありません。さとうさんも初めてですが澄んだお声とコントラバスの重厚さがかさなるとなんとも心が豊かになります。
    エルチョクロさんの雰囲気とあいまってすばらしいライブでした。ありがとうございました。

  2. rockさん
    コメントありがとうございました。
    一般的に言うと大変イレギュラーな編成ですが、楽しく苦しくやっております。
    タンゴの「本物」に近づくのだ、という考えから離れて、私たちにしか出来ない音楽を作って行きたいと思っています。アルゼンチンの人が真似をしたがるような。

    ご来場ありがとうございました。

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