オペリータ「うたをさがして」メンバー紹介(3)

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1953年フランス生まれ。青年期にオーヴェルニュ人の多く住むバスティーユ地区や地下鉄でバグパイプを演奏。国立美大で絵画・彫刻を、ソルボンヌ大で文学を修得。その後、バイオリン・ヴィオラ・民族楽器などを製作。バンドネオンの演奏家、調律、修理をするようになり1979年よりプロ活動に専念。
兄弟のフィリップ・マヌーリはピエール・ブーレーズ門下、日本でもしばしば演奏される現代音楽作曲家として著名。その全く反対と言っても良いようなオリヴィエは、美大を出て今も個展を開催している。親友オラシオ・フェレール(ピアソラとコンビを組み多くの名曲を残した詩人、オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」も彼のペンによる)と夜な夜な飲み明かし「ケ・プラセーーーーール!」(なんて楽しいんだ!)と言い合ったという逸話を聞かせてくれる。人生を愛し、人を愛し、音楽を愛し、快楽を愛する。一方では、iTunesの課金システムを詳細に調査し、不正割合に抗議をする弱気もの味方。

前回来日の時に高場将美さんとも交友を結ぶ。将美さんによると、完璧なブエノスアイレスの下町ことばをしゃべることが出来るそう。トロイロ、ゴジェネチェを慕い大概の歌は諳んじていて歌うことが出来る。バンドネオン修理も修得。ブエノスアイレスからのバンドネオン奏者に信頼され修理が殺到。あまりに時間を取られるので今は休止とのこと。

多くのタンゴ楽団および自分のグループ「Tangoneon」「Tempo di tango」ジャズ、即興でヨーロッパ各国で活動。KATINGAというグループはカンドンベ(アフリカ要素の強いタンゴ)を強調しておりジャンベも多用され、そのユニークさで注目されている。オリヴィエ・マヌーリカルテットでは、ブラジル人、キューバ人混成でタンゴ・ジャズ・ファンクのミックスされた音楽を展開している。日本ではオルケスタ・ド・コントラバスで著名なYves TorchinskyとのデュオCD「BAND MONK」では全曲セロニアス・モンクの作品でまとめ、ソロCD「SIGNATURE」では、自作・ピアソラ、ジョビン、ビル・エバンス、ガルデル、デカロと彼の魅力を余すところ無く伝え好評。またACCORDINAの演奏も行っている。作曲家としては映画・テレビ・サーカス・演劇・ダンス(モーリス・ベジャールのChe Quijote y Bandoneonなど)で幅広く活躍。ベジャールの演目は、http://www.youtube.com/watch?v=mB_VO_hLHks&list=RDmB_VO_hLHksで観ることが出来る。カンドンベを強調したダンサブルな音楽。この演目での南米ツアーに同行しライブ演奏を行う。ブエノスアイレス公演では、最前列になだたるバンドネオン奏者が集結。しかも幕開きと共にバンドネオンソロをすることになった。「あの時は焦ったぜ、ハハハ」とのこと。

魅力にあふれる音をご期待下さい。
ソロ演奏: http://www.youtube.com/watch?v=kZcC5JNEUS0

 

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