純・純

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純純

 

2日間つづけて若者が訪ねてきました。名前が同じ「純」。そして二人とも10月11月に日本を出ます。芦刈純さんは20代半ば、なんとコントラバスを持って世界の旅にでます。そのために深夜まで仕事をしてお金を貯めました。最初に韓国そして中国、東南アジアかな、2年かな3年かな、なんて言っていてほとんど行き当たりばったりの自由な旅。たいした度胸です。心配性の私にはとってもできゃしませんぜ。一昨日は最後のレッスンでした。はなむけで明日9月23日、彼のプロデュースする異文化交流ナイトの最終回、最終出番でソロ演奏します。(22時開始予定)アンコールがあれば、彼を呼び込みデュオをするかも。喫茶茶会記です。

http://gekkasha.modalbeats.com

 

もう一人の純さんは早川純さん。彼の目的はハッキリしていてパリに行ってファン・ホセ・モサリーニに習う、そして演奏するというピンポイントです。モサリーニさんはかなり昔パリに亡命しました。私が初めて彼の音を聴いたのは、なななんと山本邦山さんとのデュオでした。「ワールドミュージック」が盛んな頃で、ペーター・コヴァルトも参加。記憶が確かならばヨアヒム・ベーレント関連だったかと思います。その後、25年くらい前のベイテルマン・カラティーニとのトリオは新鮮でした。音楽ばかりでなく、(亡命せざるをえなかった)彼からいろいろ吸収してくるのだろうと思います。

 

純さんのパリ生活のためのツテ(テツのツテ)を思い描いていて小沢君江さんを思い出しました。レ・ザンスタン・シャビエでミッシェル・ドネダ(サックス)久田舜一郎さん(小鼓)と演奏した時の客席は実に豪華でした。乾千恵さんご一家、オリヴィエ・マヌーリご夫妻、ペーター・コヴァルトさんのDVDを作ったローレンス・プティ・ジョヴェさん、日本の舞踏家ナナミさん、何年後かに日本で共演したベーシストのジョエル・グリップさん、劇団TAO時代にお世話になった門上・ヴェロニクご夫妻、そしてオヴニの小沢君江さんなどなどがいらっしゃいました。

http://www.ovninavi.com/accueil

 

最近、バルバラの未完の自伝「一台の黒いピアノ・・・」(緑風出版)を読んでいたら訳者が小沢さんでした。バルバラの声の魅力にはまったことがありました。その本にはユダヤ・父との関係などでの強烈な告白があり、「黒い鷲」や「ナントに雨が降る」はそうだったのかと感心したところでした。

 

若い二人の純さんが、日本の基準を離れて自由にものが考えるようになることを切に願います。名前を付けた親御さんの気持ちと同じです。いつの間にか、送る側になってしまいましたが、またオレも行くぜ。

ともあれ、Bon Voyage!!!!!! 

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