ちょっと時間ができたかな、と思っても結局なんだかんだで埋まってしまいます。
とりあえずアルトー関係の復習をしています。やっぱりというか、アルトー「神の裁きと訣別するため」のラジオドラマは土方巽さんが聴いていて、しかも田中泯さんに振り付けたというエピソードもありました。「慈悲心鳥・・・」はこの流れだったのでしょうか。一人語りと言えばこの土方さん、「唐来参和」の小沢昭一さん、そしてまだ未聴(というか、誰かやっているのかしりません。)の「土佐源氏」(宮本常一さん)が直ぐに思いつきます。そういえば、落語はすべてそうか。いずれにせよすばらし日本の伝統です。
寺山さんの劇団の命名元であろう映画「天井桟敷の人々」(カルネ監督)も著作権切れで安価なものを手に入れて鑑賞。ジャン・ルイ・バローの演技・パントマイムがスゴイ。ジャン・ルイ・バローはアルトー論を書いていますし、オルセー劇場のボスだった頃、観世寿夫さんとの濃い交流があり、CDの名作「砧」の録音はオルセーだったということ。
狂気については渡辺哲夫さんの著作を読み直そうと、2年前の引っ越し以来、ほっぽらかしの段ボールを開け始めました。実に恐い本だったという記憶があります。おかげさまで物置部屋が利用可能になるかもしれません。
今年のISBで会った、聾のコントラバス奏者を庄﨑さん達へ紹介。
http://www.hectortirado.com/hector.php
YouTubeは↓
http://www.youtube.com/user/hectortirado10
私も参加したISBでの彼のメッセージは↓
http://isbconvention.com/ai1ec_event/hector-tirado-proprioceptivity/?instance_id=#.UjuiDRZNJ90
ソロはともかく、オーケストラで仕事をしているというから驚きです。
来年1月のオペリータ「うたをさがして」の事務でパリのオリヴィエ・マヌーリさんと連絡を取ってあれこれ話していると、やはりISBであったダリ鬚のベーシストDeen Ferrellさんが知り合いだということが発覚。オリヴィエの奥様はアイスランド出身のピアニストEdda Erlendsdottirさんで、ディーンさんは20年来アイスランドに住んでいます。ISBでは902号という部屋で集中的に行われたニューミュージックサミットで我らがベースアンサンブル弦311と共に演奏。ガット弦使用・ベース横置き奏法もありという我々と共通項もありました。この10月に世界旅にでるベースの生徒芦刈純さんは最後にアイスランドに行きたいというし、「うたをさがして」旅の後、タンゴコンサートを企画している静岡の森さんもアイスランドに浅からぬ縁があるというし・・・レイキャビクのベースルティエはこんなバスバーのベースを作っていると写真がおくられるし・・・
ちなみに、ベースアンサンブル弦311はありがたいことにISBで大変評判が高く、来年のISBのカレンダーに載ることになり、エアジンでの壮行コンサートの模様のこの写真が使われることになりました。(荒谷良一撮影) 世界中のベーシストがエアジン写真を2ヶ月間見ることになるとは愉快愉快。
このように、様々な物事が曼荼羅のように繋がっていることを実感するこのごろです。