30年以上も演奏活動をしているといろいろなことに気がつきます。なぜグループが解散するのかということもその1つです。そして解散間近が一番良い演奏になることも多いですね。同一メンバーで共演出来る期間は決まっているような気がします。解散の理由はなんとでも付けることが出来るでしょうし、誰かが運悪く悪者になったりすることも往々にしてあります。
一定の期間しか共演出来ないのなら、共演出来ているその期間は大事にするに越したことないです。いつサヨナラが来ても良いように、後悔の無いように。日常人生と全く一緒です。
変な前振りになりましたね。
ベースアンサンブル弦311は豊かなかけがえのない2年間を経験しましたが、6月のアメリカ公演でひとまず終わります。このグループ名を使う事も無いでしょう。DVD1枚、CD1枚、ジャン・サスポータスとの度重なる共演、成果もさまざまあります。
日本ではあと2回(一人抜けてもう1回)です。どうぞ、見納めにお出かけくださいまし。
4月13日 常福寺 「メメント・モリ」(田辺和弘さんが欠席)
4月14日 ポレポレ坐
徹の部屋vol.25 ベースアンサンブル弦311 ISB出演壮行ライブ
■日時:2013年4月14日(日)18:30 open / 19:00 start
■出演:ベースアンサンブル弦311
(齋藤徹・田辺和弘・田嶋真佐雄・瀬尾高志・パールアレキサンダー)
■料金:予約3,000円/当日3,500円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
■協力:EU-Japanフェスト日本委員会
コントラバス専門レーベルKadima社(イスラエル)からDVD「strings & the moon」Kadima triptych #4
でお目見えした「ベースアンサンブル弦311」は海外で好評されています。私の30年のベースキャリアを集約した、
全楽曲・奏法、この世に2つと無いものです。そして、2013年6月にニューヨーク州ロチェスターで行われるISB
(国際ベーシスト協会)のコンベンションに招待されました。世界各国からベーシスト、ベース制作者、弓制作者、
楽器店、作曲家、ベース教師などなど1,000人以上集まる世界最大のベースイベントです。その場で、この音楽を
披露したいとメンバー全員が思いました。しかし、ISBはNPOなので、私達の最大のネックは渡航費です。
アメリカは遠い。そこでさまざまな工夫をしています。昨年バール・フィリップスを迎えてのセッションをCD化し、
その売り上げをプールする、助成金の申請をする、メセナ資格を取る、壮行コンサートをする等々、不慣れですが
全員がんばっています。ホームのポレポレ坐では当然やらねば、と思って今回のライブになりました。
ポレポレ坐でのベースアンサンブル弦311の演奏は、ジャン・サスポータスがブッパタールからSkype参加での共演
(地震・原発事故により来日不可のため)、DVD発売記念と続いています。本日の売り上げも渡航費に回します。
みなさま、ご来場・CDご購入など、どうぞご協力をお願い申し上げる次第でございます。(メセナの資格を取りましたので、「税金で払うなら、弦311を応援しよう」という企業・個人の方のお申し出もお待ちしております。) 齋藤徹 拝
5月1日 横濱エアジン (横濱国際インプロ祭・春の一環)