コントラバスソロを中心にした400枚超の録音が・・・
前にも掲載したベース55本のアンサンブル写真ですが(右の後ろから3人目)、この中の1人セバスチャン・シャフマイスターさんはベースソロを中心にしたコレクションで有名です。上尾のバーバー富士を通じて私のかなり珍しい録音でさえ知っていて何とか手に入らないか?という依頼がありました。私も持っていないものなどをCDRにして送ったりもしていました。
ケルン、セバスチャンということで、ブッパタールでベーシストセバスチャン・グラムに会ったとき、「もしかしてあなた?」と聞いたら、「いやいや、セバスチャンというコレクターがケルンに居るよ」ということ。
彼の400枚を越えるコレクションhttp://www.solodoublebass.blogspot.jpが今、医者・写真家・ベーシストの南谷洋策さんの手元にあります。そうです。現在、日本にあるのです。
私がちょっと仲介をしたら、あれよあれよという間に決まりました。
セバスチャンからの仲介のお礼郵便の中に彼の画集がありました。南谷さんも多才ですが、セバスチャンも多才ですね。
南谷さんのHPの中に夢枯記というページができて、そのコレクションを聴いた感想が綴られ始めています。読むだけでも楽しいですよ。http://doublebassphotography.com/bass_albums.html
ベースソロをするベーシストは、それぞれ個性的です。みんな一筋縄ではいきませんが、おもしろい奴が多いことは私の経験から確かです。
この<セバスチャンベースアルバムコレクション>をご紹介していただきまして、ありがとうございます。僕もふだん暇をつくっては写真を撮っていますが、55人の写っている(これは一部ですね)この物凄い、圧倒的な写真をみて、どうしてもいろんな人のソロベースを自分で聴きたくなってしまい大きな欲を出しまして、徹さんにセバスチャンさんを紹介していただきました。徹さん、その節はお世話になりました。
昨年、ご本人から空輸で譲っていただいたのですが、一度にそれもコントラバスの貴重な音源がドイツから大型の段ボール2箱に厳重に詰められて我が家にやってきたときの感激は、いまでも新鮮です。きちっとabc順に整理整頓され、パッケージされてきてコレクションへの愛情に満ち満ちていました。カセットテープやミニCD、大手レコード制作会社とはやはり違って、自主制作の絵でジャケットが出来ているものまであり、個性豊富なジャケットには驚きました。それらを実際見た時は驚きました。
なかでもセバスチャンさんのページの写真にありますように、バール・フィリップスさんの初期の貴重なレコード(なかには同じものが二種類のカラージャケットのLPもあります)を手にした時は感激しました。ちょうど今日、セバスチャンさんからメールが来まして、彼の住んでいるケルンで今度バールさんがソロライブとワークショップを行うそうで、セバスチャンさんも訪れるということです。まだ彼と会っていませんので、私も時間さえあれば訪れたいのですが。
独特の天才的嗅覚があってこそ、これだけのものを収集できたのでしょう。それに、まだまだセバスチャンさんはいろいろと集めて聴かれているようです。彼にこの紹介のページのことをメールで伝えましたところ、早速かえってきた返事のなかに「we will make double bass music better known in the world. 」とあり、彼の強い願いをあらわしていると思います。コレクションをまるごと譲っていただいた私も、私なりにそういう思いを少しでも伝えられたらと思っております。