報告が遅れましたが、無事に帰国しています。
先月に比べて時差ボケがひどい状態です。その理由を探ると、
1:前回は風の器のリハ・本番が直ぐにあって緊張していた。今回は直面する仕事は山積する事務ばかり。
2:前回は四泊七日強行スケジュール、何が起こるかわからないツアー、3回乗り換えで往復にかかった時間が65時間と長かった。今回は比較的ゆっくりのスケジュール、気心も知れた安心ツアー、乗り換えも一回だけ。時間が無駄にかかった前回は、その分、ゆっくりと時差を解消していたのかもしれません。今回は臨戦態勢になっていなかったのでどこか緩んで愚痴っぽい身体になってしまった。
などというつまらないことを眠られぬ明け方に考えています。ホントにボケ。
ブリティッシュエアーウェイは事前に席を予約・販売しているので、往路は非常口シートを使えました。離着陸時CAが対面して座るあそこです。足が伸ばせて本当に楽です。帰りは売り切れでした。身体の大きな人でエコノミー症候群ぽい人にはお勧めです。
たまたま、帰りに乗った便がバールが来る便と同じでした。彼のために取ったプレミアム・エコノミークラスもしっかり観察できました。一席ずつ独立していて足も真っ直ぐ伸ばせるし、これなら良いかと納得できました。しかし、ヨーロッパからの往復プレミアムクラスと日本から往復エコノミークラスの値段がほぼ一緒とは、これいかに?その差額はどこへ行くのでしょう?
どーせ眠れないのだからと覚悟して、機内では持参した映画をたっぷり鑑賞。カネフスキー三部作、めぐり逢う朝、ポストマン(イル・ポスティーノ)、バール・フィリップスの弾き語り(kadima)、三遊亭圓生(文七元結)、CDはアーノンクールのバッハチェロ組曲、本は吉田美和子さん「宮沢賢治 天上のジョバンニ、地上のゴーシュ」でした。吉田さんとは、昨年ギャラリー悠玄で「うたをさがしてトリオ」の時お会いしました。吉田一穂でも一番ピンと来ましたが、賢治でもうなります。彼女自身が大変優れた読み手であり、詩人・作家であることが私にもわかります。賢治の修羅の面がするどく指摘されています。バールツアーで同志社女子大学で御世話になる椎名亮輔さんのセヴラックの本も持って行きましたが読む時間がありませんでした。
帰国後、なぜかベートーベンのシンフォニーを聴いています。ケルン・ボンの影響か、賢治の影響か・・・・
バール・フィリップスの来日が迫ってきました。いろいろと忙し~。
10月1日、9日とベースアンサンブル弦311のライブがあります。27日のバール・フィリップスとのセッションへむけてのライブです。今まで私の楽曲だけを演奏してきましたが、バールとのセッションでは、インプロになるので、どのあたりでぶつけようかという試しであります。これは大いに楽しみであります。私たちはどこへ行くのか?
↑写真は、ラドボイルの演奏会場だった教会のステンドグラス。楽屋代わりの場所にあったもの。