この何年か、毎年一回は行っていた北の大地・北海道、今年は切れてしまうのかと思っていたら企画が持ち上がり実現になりました。北海道はいつも「試される大地」ですので、鏡として必要な場所でもあります。最近、活動を控えめにしていたMOKERAMOKERAがいよいよ動き出す「序章」の役を承りました。いままでの経験と知恵を総動員してしっかりやらねばなりますまい。

 

MOKERAMOKERAは多くの想い出のあるところです。例えば「女達の一弦」という（札幌の「漢たちの漢たちの低弦」になぞらえて）ワークショップとプレゼンテーションをしました。半年ほど前から一弦の楽器をそれぞれに作ってもらいました。川で拾った木、海岸に打ち寄せられた漂流物、バケツなどから思い思いの傑作を作っていました。それを見るだけでも心動かされます。ある美術家はその1つを題材に絵本を描いてしまいました。

 

私からは世界各民族の一弦楽器の資料、ベースのガット弦などを送りました。それぞれが創り上げた楽器は美しく、響きました。偶然、恐山のいたこさんのつかう梓弓（あずさゆみ）そっくりなものもありました。もちろん真似をしたのではありません。

 

従来の楽器のように「操作も楽で、大きな音で、美しく鳴ること」が大事なことでは無く、かそけき音でも良いのです、なかなか音に成らなくても良い、そんな考えのもとにプレゼンテーションもそれぞれの幼い頃の記憶を活かして行いました。ちょうど落ち葉の季節。ステージを落ち葉で一杯にしてカサコソという音も参加。

 

叢舎は北海道開拓100年を体現する建物です。サンピラー（太陽柱）を見ることのできる所にあります。

寒さ・湿度・時間などさまざまな要素が重なった時にのみ見られる地上と天空をつなぐ柱です。ここの屋根裏部屋で月・星を見ながら寝たことがあります。過酷な開拓時代が偲ばれます。澤田家の作る野菜は絶品、美人娘さんの経営するパン屋さんが併設され大評判です。

 

秋の北海道いいですよ～！

 

MOKERAMOKERAシリーズ企画（主催：Art space MOKERAMOKERA・叢舎　　後援：旭川市教育委員会）

「ことば　からだ　音」序章

 

齋藤徹ベースソロ

 

11月２日（金）叢舎　開場18：30　開演19：00

東川町西10号北46番地　0166-82-4416

一般2500円（予約のみ）

 

11月3日（土）MOKERAMOKERA 開場　18：00　開演18：30

旭川市旭丘2-12-11

電話・ＦＡＸ：0166-55-0054

space.mokeramokera@gmail.com

一般　2500円　　学生1000円（予約のみ）

 

11月4日（日）MOKERAMOKERA 開場　17：30　開演　18：00

[からだと音] ダンサーとの共演映像を見ながら

旭川市旭丘2-12-11

space.mokeramokera@gmail.com

一般1000円　学生500円　（要予約）お茶付き