低音は高音を運ぶことができます。いや、もともと含んでいます。このトリオの名前を「Trio Gamut」（全音域の三人）としたのはそういう意味です。

低音を聴く・聞く・効く・利く・訊くには、立ち止まらなければなりません。おしゃべりを止めなければなりません。考えを止めなければなりません。呼ぶ声に応える体勢を用意しなければなりません。耳だけでは無く全身を用意しなければなりません。全方位にアンテナを張り巡らす必要があります。耳をそばだてなければなりません。待たなければなりません。

「ながら」ではできない、簡単にできない、空間が静かで無いといけないという「効率」の悪いものです。しかし、今の世の中、簡単で無くていいんじゃない？親切で無くていいんじゃない？と思うのであります。「あたりまえ」でなくて良いのでないかと思うのであります。今どきの「あたりまえ」などあやしいのではないかと思うのであります。

そんな低音に魅せられた三人が三種類の楽器で音を出してみます。

初演です。

ご一緒に体験してみませんか？

京王線・井の頭線　明大前駅徒歩2分

03-3322-5564

mail: arthall@kidailack.co.jp

■日時：2012年8月29日（水）開場19:00／開演19:30

■出演：齋藤徹（コントラバス）、高岡大祐（チューバ）、天田透（コントラバスフルート・バスフルートなど）

■料金：予約3,000円／当日3,500円