(たぶん)最後のレンタルベースを使いこなそうと連日、某場所をお借りして集中的に弾き込んでいます。なにしろスチューデントモデルの悪い方なので、ハーモニックスの音程もままなりません。2~3年前なら文句をたらたらと言っていたでしょうが、今はそうでもなく、これをどうやれば良いかなど工夫しています。海童道のような「楽器を選ばない」という覚悟では無く、これで何が出来るか、と言うことです。良い楽器は楽に良い音が出ます。その分、先へ進めます。が、その方向で見失うものはないか?という事です。
私の演奏では、弓を使う事が多く、さらにはスティックをつかったり、B-thickをつかったり,その方面の工夫をずいぶん続けてきました。この集中時間にすべてピッチカートにしてガット弦と指先の皮膚の接触だけに意識を集中してみています。最近指先の爪が弱くて横に割けるので極端に爪が短い指はピッチカートするだけでも痛いのですが、人差し指の横を2関節ぶん長く使ったミンガス流も新たに感じることができます。この3日で、ガット弦の色が指先の指紋にこびりついています。困難や突発事態をチャンスに変える実践でもあります。
こういう試しができるのは旅先だからでしょうか。いつだって、どこだってできるはずですよね。