喜多直毅さん到着。深夜羽田発便でやってきました。アンニャ、ナエルと私で出迎えにデュッセルドルフ空港。ゆっくりと長時間睡眠へ。
ケルンのコントラバス専門店がレンタルしてくれるという情報。イタリア人俳優ピノさんの運転で急行。ハイナー・ミュラー、タデウシュ・カントールの話をしながらケルンへ車を走らせます。
DANIEL KRESSという若きルティエがやっていました。ミュージシャンシップにあふれた人で好感触。さすがに本場ですね。調整技術はすばらしい。お借りしたものは、プロフェッショナルモデルとは言えないけれどとてもよく調整されていてよく鳴ります。
そのままカフェアダへ行き、リハーサルに合流。直毅さんも来て、初顔あわせ。ドイツからの参加ダンサーはクリステル(ピナメンバー)チュンセン(ダンスと太極拳と振付、台湾出身)皆藤ちかこ(エッセンの学校で習い今年でドイツ10年目)アントニオ(イタリア、好青年)。みんな朗らかで、笑い声が途絶えません。こうやってゆったりとリハーサルをできるのは日本ではなかなかないのではないでしょうか。(私の知っている範囲では、ですが。)
原体剣舞連では全員が2本の丈を持って激しく踊ります。ソロ・トゥッティと交互に行われますがかなりの部分がトゥッティで音と動作を揃えています。私の作曲作品から、各シーンに合いそうなものをさがして当てはめていきます。あとはダンサーの動きを観ながらの即興に。
ポレポレ坐の時にブッパタールからSkypeで参加してくれた美術のカイさんは紙細工とヴィデオで参加。小林裕児さんの「浸水の森」の映像も使用します。さまざまな工夫を施したリハーサルが毎日続いています。
そんななか、直毅さんの歓迎会をギリシャ料理店で。アンゲロプロスの映画に出てきそうなおかみさんがいます。ジャンさんは30年来のつき合いのレストラン。翌日、娘のマイキも到着。彼女はナエル王子とは特別な関係(両親に何かあったときに面倒を見る役割、ヨーロッパでのその役割はドミニク・メルシーとマルーさんの娘さんです。)になっています。随分久しぶりに会っているのに、ナエル君はすぐに親愛の情を寄せています。さすが。
昨夜はピナカンパニーのゼネラルリハーサルに行きました。ロンドンオリンピック、パリ公演などでこれからたくさんの演目をやるカンパニーは本拠地ブッパタールで作品を仕上げ、ゼネラルリハーサルをし、公演をしてから旅公演に出ます。
今回,本公演は売り切れのため、ゼネラルリハーサルに行くことに。(演目:ヴィーゼンラント)関係者だけなのですが殆ど満席のオペラハウス。カメラマンが最前列で写真を撮っている事、カーテンコールがないこと以外は本番と同じ。ピナさん生前は、途中で進行を止めて演出し直したりしたそうです。それも観たかったな~。(カントールのよう?)