ヨーロッパ6

マルセイユで一泊。
「マルセイユやナポリのこと、君から聞きたかった」という「ああセリム」(「うたをさがして」に収録)がずっと頭で鳴っています。ジャンさんはマルセイユ大学で薬学を勉強していました。とても自由な大学でさまざまな交流があり、さまざまなチャレンジをしてダンスに出会ったそうです。
トゥールーズの楽器のこともあり、身体がバラバラ、疲れが出てしまい、ゆっくり過ごすことにしました。暖かい魚貝スープでおなかを整えたいです。
この日も射殺事件があったというマルセイユは荒れていました。2年前にミッシェル・久田舜一郎さんと来た時はすぐにグリムというアソシアシオンに行き演奏だったので、街には出ませんでした。
どの人に良いレストランを聞けばよいかを、行き交う人を観察しながら見極めているジャンさん。二人目の人は信号待ちの運転中でしたが、青になっても説明を続けて後続車からブーイング。しかし、我が街の自慢のレストランを教えたくて最後まで教えてくれました。
本当に美味しいブイヤベースは2~3日前から予約しなければならないそうで、「もしかしたら○○という店でキャンセルがでるかも」と教えてもらいましたが、そこまで行く元気が無く、ワイン店でレストランもやっている地元の人で賑わうところに決定。ゆっくり過ごしました。
翌日、ストの中デュッセルドルフに戻り、カフェアダでタイ料理。雨のカフェ・アダには、現在ピナカンパニーの芸術監督ドミニク・メルシーとマルーさんが食事中。ほかにお客様なし。ドミニク、マル-、ジャンという日本のピナファンにとっては、垂涎の状況。しかし、これはここでは日常。
楽しい日常にも、実は、非常事態も発生中。なんと、2年前に私が借りたペーター・コヴァルトさんの楽器がもう無い!ことが判明。1年前にギリシャ人の奥方が持って行ってしまったそうです。殆どの関係者も知らないことでした。その楽器は、ORTにあるべきだ!私たちブッパタールで買い戻そう!とみんなが言い始めましています。ピナさんの劇場も取り壊しが決定、スーパーになりかけている、という前例もあり、ブッパタール市民、とくにORT関係者が真剣になっています。
とりあえず蚤の市で5ユーロで買ったというジャンクベースが到着。ウム・・・・。
弘法筆を選ばず、とも言うし、、海童道さんは「こんなの物干し竿を切っただけ」と言うけれど、私のレベルではまだまだ大変。3時間くらいかけて大汗をかき、ヤスリなどを使い、何とか音の出る状態にしました。

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