京都同志社大学公演スナップ
「音楽はパブリックサービスです。」というフランス的発想のこの会。同志社学生・教職員は無料、一般は500円という設定。見事でした。フランスでは普通のライブでチャージは5ユーロから15ユーロ(500円〜1600円くらい)、失業者割引などもあります。
京都在住で長年当地で大学教育に携わっている岩下徹さん、レジデンスで京都に半年滞在中のベルトラン・ゴゲさん、京都に立ち寄っていたイサベル・デュトアさんという魅力的なゲストと魅力的な入場料で、このツアー最大の入場者でした。立ち見もままならないという状態で、予約の扱いなどもムズカシク、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
ゴゲさんとは10年前にナントで会っていました。ミッシェル・久田舜一郎とのトリオツアー中。そのころはういういしい若者でしたが、今や堂々とした演奏家です。そしてかなりのイケメン。デュトアさんとニンさんは同じ現代音楽グループのメンバー。そのグループのピアノはトマス・レンさん、チェロはニンの奥さんマーティン。即興演奏の第一線実力者のみで組織されている現代音楽グループとは魅力的ですね。
ゴゲさんとは11月7日、八丁堀の七針で石川高さんとトリオ、12月4日吉祥寺ズミで今井和雄さんとのトリオ、翌5日はバーバー富士で私とデュオがあります。12月24日には半年の滞在を終え帰国とのこと。現代美術の評論もする面も持ち合わせているとのこと。
ニンも毎日毎日日課としてケージの「龍安寺」の読み込みを2~4時間していましたし、ミッシェルは世界情勢を毎日しっかり収集。ふざけるときはふざけますが、皆良く「勉強」しています。
我が妹,乾千恵さんも体調不全の中奇跡的に来場、岩下さんの知人の車椅子の方もお二人、前列にいらっしゃいました。第一部は、トリオ+岩下徹さん。岩下さんとミッシェルはかつて「いずるば」で共演した後、トゥールーズでも共演しています。第二部はトリオ+ゴゲさん、デュトアさんで音楽のみ、第三部というか、アンコール的に全員参加もありました。全員参加の場面で私がのしのしと前面に移動すると、全員が入り乱れた展開になり、デュトアさんは身体を左右に回しながらの演奏をしたり、演劇的になり、楽しいものになりました。
世話役の宮岡さん馴染みの店で打ち上げ、フランス人の会話は止まるところを知らず、会話の嵐。ミッシェル初来日の時、絵付けをした近江八幡酒遊館の西村さんがその徳利を持ってきてくれたり、楽しい晩でした。