______________さま
ライブ案内を申し上げます。
お変わりなくご活躍のことと存じます。
3・11以来、大変な時代に生きあわせてしまったことを感じる日々が続いています。
そんな中、二人の長年の友人をフランスから招聘してツアーをすることになりました。準備中に3・11があったので、キャンセルや助成の停止などがありましたが、「そんな時だからこそ、日本に行って演奏したい」という二人の意思にも支えられなんとか実現することになりました。
サックスのミッシェル・ドネダさんはもう20年来の共演者。歳もほとんど同じで、蠍座で、何も言わずとも大丈夫な親友の一人です。ル・カン・ニンさんは5歳ほど年下。ベトナム系のフランス人。初来日です。現代音楽でもめざましい活躍を続けています。打楽器を管楽器・弦楽器のように演奏したり、演奏方法も独自の世界を築き上げています。本物の「天才」だな、と会うたびに思います。
即興というものを、作品に対するものとしてよりも、より大きな考え方として捉えることが,いま必要になっていると思います。自分を知り、他を知り、時代を知り、場を知り、謙虚に反応することが,この難しい時代を生きる上でより大切になり、「即興」という方法がさらに注目されていくに違いありません。
2回、地震・原発関連の会で旅をし演奏をしてきました。人に会い、津波にやられたままの土地に会いました。その後、今回のツアーは、より多くの人に出会うチャンスにしようと思うようになりました。特に若い世代のダンサーやミュージシャンです。(私のいままでやってきた招聘ツアーは、ゲストを最小限にしてきたのと対照的です。)
あれよあれよという間に、すばらしい、そしてユニークなゲスト19名が決まりました。ゲストとの一期一会、トリオでの一期一会すべて全力集中してあたる所存です。ゲストに、場に、時代に、そして自分自身と出会う絶好の機会と捉えています。
チラシを同封いたしました。
本ツアーのインターネットサイトは: (Click!) です。
お時間がおありでしたら、是非とも、足をお運びくださいませ。時と空間と心を共有し、将来に繋げたいと衷心より思っております。
9月吉日 齋藤徹