よし、いざ、みなもすなる、うたをつくらむ、と思い、少し頭をひねっていて、ハタと気がつきました。そう、私はこの長い生涯で作詞をしたことが無かったのです。これは変だというより、私の本質に繋がる問題かと思い至りました。その気になれば出来るとどこかで思っていた私が甘かった。
そこで参ってしまうには純粋さを失いすぎています。じゃ何とかしよう、と傲慢に方向転換する。「私にとって今、1番〈詩〉を感じるものって何か?」「はい、それはテオ・アンゲロプロスの映画です。」「ではその言葉を音に載せてみてはどうか?アンゲロプロスの映像に音をつけるのが夢だと言っていたではないか。」「ガッテン承知」
ということで、9曲作ってしまいました。〈永遠と一日〉〈エレニの旅〉〈霧の中の風景〉という特に好きな作品から言葉を引いてきました。彼の作る映像世界は最高度に詩的ですが、言葉だけでも充分に私の心を打ち抜きます。池澤夏樹さんの訳ということもあるでしょう。
ともかく実験がはじまりました。
こんばんは。こちらへ避難なさったのですね。2月24日の「うたをさがして」楽しみです!フライヤーの写真、とっても良いですね。
もとこさま
はい、ありがとうございます。この写真は、このトリオのきっかけになった友人の結婚式でのものです。北国の燦々と陽のあたるチャペルでした。