この間

「忙しい」って「心」が「亡い」だね。busyなのがビジネスってのもなるほど。「あんまり、急がねえほうが、良いんでないかい?」という知恵が隠れているように思えます。

用ばっかりで、「忙しく」で歯医者の予約時間は間違えるは、肘を痛いは、ろくなことがないけど、私のような仕事のやり方だと、こういう事務時間がないと、何も始まらないのでありまする。

備忘録的にこの間の出来事を埋め合わせ的に書くと

14日:Orbit (今井和雄とのデュオ)planB、身体の不調をかばうどころではなく、いつもより多く弾いている私。厚い・熱い・がっぷり四つの一時間。

Orbit 1として、ミッシェル・ドネダをいれたトリオのCDがあり、Orbit2としてバール・フィリップス、ジャック・ディミエール、ウルス・ライムグルーバー、ローレン・ニュートンをゲストにしたCDがある。が、大本のデュオが無かった。そろそろOrbitゼロとしてデュオを出そうと思って録音を続けている。

昨年末のライブとこのライブが候補に挙がっている。不惑をとうに過ぎたオヤジデュオはこのごろますますスピード狂になって、パンクのようでもあり、アナログ的に極限的に弾きまくる演奏になっています。こういうのを出して見ようか、と思ったのであります。

マスタリングを2種類したのだが、なかなかどちらにするか決まらない。ヨーロッパへ行く前に完成させようという計画。

15日:徹の部屋のリハを拙宅でする予定になり、15年間調律していなかったピアノの調律をしてもらう。これが大変だった。ピアノの上にある本をすべて撤去、本棚も撤去せねば調律できない。辻さんがイヤな顔一つせずに、掃除から、鍵盤の研磨、調律と3時間でキッチリやってくれた。

DDTを散布する保健所のお姉さん?          辻名人

その後、上尾バーバー富士に向かう。喜多直毅さんとのデュオ。このところ1年に1回ここで演奏させていただいている。昨年はちょうどころころ瀬尾高志さんと行った。昨年・今年と期待の若手を紹介できるのは、とても嬉しいし、こちらがそういう歳回りになっていることを実感せざるを得ない。

今年亡くなった松本家お父上に追悼の短い曲をやり、タンゴ編・「ロ・ケ・ベンドラ」「ハシント・チクラーナ」「タキート・ミリタール」「コントラバヘアンド」。タンゴは、日本では、なかなか共演したい相手が見つからないのだが、彼とは問題無くできそうだ。ルンファルド(業界なまり)をしゃべっているように演奏できる。(しかし私たちのような特殊な業界なまりをしゃべっている人はほとんどいない、当たり前ですが・・・)彼は半年間フェルナンド・スアレス・パスに習うためにブエノスに滞在した。私がブエノスに行ったのはもう24年も前だ。彼の地で同じ亡霊でも見てきてしまったのだろうか。

後半は即興演奏50分1本。さまざまな(辛い)体験をして、さらに酒やタバコさえ止め、おいおい、もう音楽しかないじゃないか・・という状態の直毅さん。音楽欲が何にも代え難くなったときは「即興」演奏という形式は、切羽詰まった必要事項になってくる、というのもわからなく無い。

真摯に、しかし、ユーモアもあり、身体性への憧れもあり、おなじ擦弦楽器の身近さもあり、楽しく演奏できた。若い世代で即興に興味を持ち、しかもアコースティック楽器1本で勝負しようという人が現れたことは、まっこと喜ばしい出来事でありまする。(自分を追い込むためか、酒をやめて練習時間が増えたためか、)バッハの連続演奏会も持続しているという。みなさま、注目しましょう!

ジンマシンと肘痛のなか、なんとか2日連続ライブを乗り切った。感謝ハムニダ。

16日:ジャンが拙宅に10日泊まるので、インターネット環境を整えたいということで、疑問を解消しようと、銀座Macショップのジニアスバーに行く。やっぱり解決せず。プロバイダーの問題だろう、という結論。

夜、ポレポレで小林裕児さんと打ち合わせ。新たに、巨大な絵を横浜の「九つ井」http://www.kokonotuido.com/main/Introduction/yokohama/index.htmlに納めた記念の内輪のパーティのこと。この蕎麦屋さん店内には小林さんの作品で一杯だそうだ。地下の2階部分を全部店舗にしているそうだ。食事・そばは☆三つ。(私は二子玉川店で味わった)。

このパーティでは、小林さんご夫妻推薦の女優さんとのコラボレーションをする。女優さんと対面。他の星の人のようだった。

17日:歯医者の予約を間違え、ご迷惑をかける。なんせ遠いので帰るわけにはいかなかった。結構落ち込む。プロバイダーと相談。ラチがあかない。

18日:西荻でOrbitゼロのマスタリング、2種類。このところこの音源を聴き続けていると、ちょっと精神のバランスが崩れそうになる。どうしてこういう音を出しているのだろうか?客観的にシラーッとなってしまう瞬間もあり、これだよ、これしかないよと思う瞬間もあり。

ジャンの「いずるば」ワークショップのチラシが到着↑

19日:黒田京子さんがリハーサルに来宅。見違えるようなピアノに喜。彼女とも長いつき合いなので、いろいろと思い出話などに花が咲く。次回徹の部屋では、CD「朱い場所」の音楽をやるので、その楽譜をプリントアウト。このCD録音は、記録だけのためだった。なにせお忙しい共演者2人で、全員が揃ったのが本番の昼間。そこで、ちゃちゃっとリハサールをして会場に移動、演奏して、別れ、それっきり。今日になって、楽譜に書いてあったさまざまな部分を省略していたことが発覚。

久しぶりにそれを見る。こんなことも書いていたのか、なんて・・・ちょっとビックリ。作曲をしたときのアイディアをなるべく拾い上げてやってみようか。音楽は生き物。最初はどんな顔をしていたのかしらん?

NTTとインターネット相談、とてもすぐれたスタッフに巡り会い、なんと3年以上懸案だったインターネット環境が劇的に改善されました。たいへんたいへんたいへんたいへんてーへん嬉しかった。2台以上のコンピューターがネットに繋がらなかったが、これで何台でも平気になりました。バールさん、ブロンディ、オリヴィエ、ジャンさん、みんなに迷惑をおかけしましたが、直りましたぜ。

20日:翌日のワークショップのために、ケイ・タケイさんスタジオへ偵察。帰りにキッドアイラックアートホールへ行き、地下カフェ「塊多」(村山塊多ゆかり)でくつろぐ。4月から始まるソロシリーズは「羊の歌」で行きましょうという力強い応援をいただく。このキッドでの「羊の歌」ライブシリーズからソロCDを作ろうと思っています。何しろ音が好きな空間です。

階上でやっている落ち葉の写真展も楽しく拝見つかまつりました。もともと落ち葉の色は好きで、「好きな色は何?」と聞かれると「落ち葉の色は全部」と言っています。作家の方も気さくな良い感じでした。25日まで。

21日:ケイ・タケイワークショップ、午前10時から午後2時まで、4時間弾きっぱなし。肘は心配だったけど、参加者達に喜んでもらうのは嬉しい。やっぱし、音楽も役に立たないと、なんて。

帰宅して明日から滞在するジャンのスペースを作る。彼との間では、見栄を張ってきれいに見せたいということは無いけど、やっぱりスペースは確保しないといけないし、こういう機会にこそ、部屋の整理をつけるきっかけにせねばと肘をかばいつつ掃除。

そうだ、明日はバッハだ。一番、準備の練習をしなければならないのに、そういうときに限って、肘が痛い。何の教えだろう?バッハさんごめんなさい。ちゃんと弾けないかも。バッハの無伴奏チェロ一番・二番をメインにして、フルートパルティータやアリアもやれるかどうか、その他には、ピアソラをまとめてやろうか、バッハと同じようなものとして弾いているブラジルのショーロも、エアジンだしジャンゴでもやるか・・・

無事ライブかすんだら、そのままジャンを迎えに行き、またまた楽しい日々が始まる。

禁酒も解禁しようか・・・・

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