徹の部屋vol.7 もうじき

徹の部屋vol.6のリハーサルが佳境を迎えつつあります。えっ気功?という反応をよく聞きます。「えいっとか言って、触らないで人を倒すヤツでしょ?」と言ってくるヤツもいました。(瀬尾高志ですけど・・・)

確かに気功と音楽が対等になにかをやったことは無いでしょう。中国物産品を扱う店から五禽戯の映像を取り寄せたら、武術・体操系の演技で、バックにいかにも中国という音が流れていてました。

それをやる訳にはいかないし、何とか新鮮な空間を出してみたい気持ちです。こういう前例のないことをする時は「自分が問われる率」が高いですね。実は、体調も芳しくなく、考えが止まってしまって、困っていました。先日、共演のお二人をお呼びして、ラフなスケッチを試してみました。

そうすると、具体的なイメージが湧いてきてホッとしました。その時に試した曲はあまり使わないようになり、だいたいの構想が出来ました。案ずるより産むが易しという感じ。というか、お二人に助けていただいたというのが事実です。

どの人とどういう空間でどんな趣向でやるかが具体的になれば、それにパツリ・パツリと当てはめていけばいいわけです。なかなか出来ない、苦しい、というのは、「もっと良いものが出来るはずなのに」という欲が言わせているだけ。あるいは苦しい状態を楽しんでいるマゾっ気?

しかし、ギリギリの所で出てくるのは、後になれば楽しい想い出だけど、その時はイヤなものです。特にまわりにいる人は良い迷惑ですな。

まあ、安心せずに本番まで気を抜かず、より良い方法を見つけるようにアンテナをはっておかねば、失敗してしまうでしょう。「素材はもうふんだんにある。適材適所に構成する=composeするのが仕事。」英語の「作曲」は「構成する」というのが身に染みます。

で、今のところ、動物を表す韓国シャーマンのリズムをつかって場作り・ハバネラとかミロンガとかタンゴの有名なコード進行を隠し味にした曲(これらは喜多さんの存在の影響でしょう)オンバク・ヒタムから少し、タンゴエクリプスからも少し、リディアン旋法で書いた新曲とか。あと2回リハーサルがあるのでどんどん変わるでしょう、是非2/26の本番をお楽しみに。

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