あなたったら忘れっぽいから、同じ日にしておくわよ、と言うわけでもないだろうが、この日は友人・知人の｢命日」と｢誕生日」と｢結婚記念日」が重なっている。必ず思い出すわけだ。おまけに、今日は「いずるば」でジャッキー・ジョブ（南アフリカ）とのセッションがある。

頭と身体を使い込んで昨夜ポレポレ坐での螺鈿隊とのセッションが終わった。心地よい疲労感で「いずるば」へ向かう。ポレポレ坐での｢徹の部屋｣第一回目がジャッキーとのセッションだった。「going home」と名付けたこの公演で、ジャッキーは内なるアニミズム・シャーマニズムを表した。自分の本当の故郷ってどこ？

生まれて初めて着衣も脱いで踊った前回があったからこそ、今回は｢軽さ」を充分楽しむことができた。踊ってしまう身体、踊ってしまうリズム、歌ってしまう音楽・・・・

開演直前にハプニング発生。娘パロマが火が付いたように泣き出したのだ。今まで何回かお母さんの舞台を観ているが、こんなことは初めてだという。少々困り気味のジャッキー、お客様にお詫びのコメントをしたり、なんとか泣き止むことを願うが、そうはいかない。こういったときにこそ、問われるのだ、パロマは教えに来たのだ、と思えるかどうかにかかっている。

ジャッキーはそのレッスンを楽々クリアーした。クリアーするとパロマは「よしよし」とばかりに笑顔になる。わたしも「ククルクク、パロマ」や｢アフリカの子守歌」を差し挟む。終わってみればあっという間の一時間だった。

共演は、出会い頭もおもしろいけれど、回を重ねることは大事だ。

ちなみに、ジャッキーは帰国を半年延ばすそうで、何回か公演もするようです。