あと一週間。スカパー。

もう一週間でオリヴィエ・マヌーリ、ジャン・サスポータス来日になっています。早いものです。半年前から具体的に準備(初めから数えると2年前から)しました。右往左往していても、大騒ぎしても、冷静にしていても、時は必ずやってくる。そしてツアーが行われ、いろいろあって、そして終わるのですな。何かことを起こすと、新たなことが日常的に果てしなく起こります。出会いと別れが加速し、知らなくても良いことを知り、そっとしておく方が良いことをたたき起こします。そっと生きていく方が良いのではないか思うこともありますが、もう少し引っかき回す役を続ける役回りのようです。久しぶりにDMを出すと、三分の一以上が宛先不明で帰ってきます。名簿を見ても亡くなった方が何人も。セ・ラ・ヴィ。

これを機会に弦を買いました。羊のガット(TORO)二本、GAMUT(tetsu customと印刷されていました。)二本。円高でちょっと助かりました。使う松脂もだいたい決定(アルシェ、アンドレア、ベルナーデル)。

鶴屋弓弦堂が珍しい弓をいくつか仕入れたのでいくつか試しました。(ヨーロッパでは、ロマが弓や楽器の良いものを取り仕切っているようです。)弾いただけで楽器が割れそうに鳴る重いジャーマン弓、モリゾーのオープンフロッグ、トマサンの細めの弓。トマサンに一番惹かれました。名弓です。高価です。まあこのくらいの名弓になると、買った値段で売れるので、預かっているだけとも言えるのですが、その「保証金」も相当な額。

思わず、二日間借りて試奏。本当にすばらしい弓でした。しかしモダンなフロッグになっていて、雑音が少ないのです。一般には、雑音の少ないものが良いとされますので、自分がちょっと変なのです。オリーブやオイドクサなどの金属巻ガットだとうっとりするような美音が出ること請け合いです。自分の居場所はそこでないという理由を自分の中で強調して、納得させ、返却しました。

小松亮太さんのスカイパーフェクトTV番組でオリヴィエ・マヌーリのソロ演奏が放映されます。http://www.musicair.co.jp/artist/?rm=detail&a=512 興味を持ってくれて会場に足を運んでくれる人が増えてくれるとありがたいことです。(3/17・22・23)

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