漢達の低弦 北海道ツアーその1
ベース10台、ピアノ1台の無謀なグループのツアーが始まっている。
初日、釧路。昨年もお世話になった。(昨年は8台だった、あまり変わりはないか・・・・)昨年は一回だけの公演、しかも私と井野さんは翌日ハワイコントラバスフェスに出発という強行日程だった。今回はここから始まる。
釧路で強力に協力してくれるのが、ジス・イズの小林さんだ。釧路でこの人の影響を受けた人は数知れない。舞踏にも関係が深く、亡くなる二日前まで私が共演していた元藤さん(土方巽さんの伴侶)、工藤丈輝もよく知っている。いろいろなお互いの知り合いが居る。Big mama katsukoさんも釧路出身で今回も最大の協力をしてくれている。北海道のミュージシャンは幸せだ。
二日前に釧路入り。ジス・イズの二階でのリハーサルが続く。昨年までのレパートリーにさらに新傾向としてレオ・ブローウェル(雨降るキューバの風景)、ファド(暗いはしけ)などもリハをする。レオの曲はいままでの低弦には全くない傾向。小さな音を中心に雨の様子を情景描写する。本来はギターカルテットの曲だが今回挑戦。
私と井野さんは近くのホテルだが、他のメンバー、スタッフはこの二階で寝泊まりする。本当に大変な決意と熱情。全く頭が下がる。東京で、こういうことは起こりえないだろう。何しろ移動だけでも大変だ。二台のハイエースをレンタル。札幌から釧路も6~7時間かかる。
ともかく初日。「いま・ここ・わたし」度の高い演奏をしたいとういことで、この会場では、二階にベース6台を配し、下の4台と会話すると言う試みもやった。演劇のために作った曲を使ったので、とても演劇的な空間になった。
毎日、夜は若者と酒を飲む。結構大変だが、エネルギーももらえています。後三カ所がんばろ~。