ブロンディ無事パリ到着とアンテルミタン
ブロンディからメール。無事パリ到着。「こんなに人々に面倒を見てもらったのは生まれて初めてです。・・略・・・自分の人生の中での一番美しい思い出のひとつになりました。・・・・」なんて書いてありました。関係者・聴衆の皆様のおかげさまです。本当にありがとうございました。
肩の荷が下りて、耳の新しい治療に通い、ふわふわした感覚で歩く。帰途「Carre Bleu」の外ビニール袋を買いに新宿タワーレコードへ。ここでベーシストIさんに会う。もう一人関係者にも会う。新宿タワレコで会うとはやはりオンガク消費大国の象徴。
Iさんもガット弦に興味を持ち、いろいろ試しているがともかく高くて高くて・・・。という話。もっともです。思い出すのはブロンディが話していたアンテルミタン制度のこと。フランスのパフォーミング・アーツ関係者への保証制度。2003年のアヴィニヨン、カンヌなどのフェスティバルキャンセルで多少日本のジャーナリズムにも登場した。
正確を期したくてネットで検索しても日本語で引っかかるものが極少ないので、彼の実生活でのアンテルミタンについて。10ヶ月の43回の公式演奏会、およびそれにともなうリハーサルが確認できると彼の場合で一月1000ユーロのお金が振り込まれてくる。毎月16万円弱!!これだけのお金があれば、ガット弦だっていろいろ試すことができるし、あれもできるし、これもできるし、あれだってできるし、これもできるんじゃないか・・・・。第一誇りを持って生活できるってモンだ。
フランス文化大臣にはアンドレ・マルローなどが名を連ねる。私がずっとやっかいになっているナンシーのミュージック・アクションフェスティバルの本拠はCCAM、その名もアンドレ・マルロー・カルチャー・センターだ。
この制度の恩恵を受けているひとが20万人!!サッカーの選手や、テレビ局のカメラマンなどがこの制度を悪用して高額の保証を毎月得ているので不公平感が否めなく、反対派にチカラを与えている。
サルコジが大統領になれば大幅カットは必至。みんな熱く語るわけだし、投票率が80パーセントを超えるわけだ。アメリカ式の自由競争主義・グローバリズムが名実ともにフランスを席巻するかどうかの選挙でもあるのだろう。