フレッド3日目4日目 planB2日目

フレッド3日目4日目 planB2日目

今井和雄はギターを弾かず、こんなセットでノイズを出す。セッティングに3時間かかるそうだ。アナロジックの二人は音に対応する映像装置を仕掛ける。フレッドは前日と同じセッティング。私は久しぶりの客席。

地と柄でいえば、地が何層にも塗られ、そこにいくつかの柄が描かれる方法に見える。時間が停止し引き延ばされたような空間。私とは距離のある方法だ。フレッドの共演者が私に偏らないようにしたのだから、これで良いのだ。今井和雄が最後にソプラノ・ビオラ・ダ・ガンバを弾いた時が私には親近感がわいた。

翌日、バーバー富士。19年間即興演奏の会を主催し、今回が70回目!という節目。私と同世代ということもあって、主催の松本さんとは長年親しくつきあいが続いている。ホームコンサートならではの親密感。針のが落ちる音さえ聞こえるような空間。東京の人もわざわざこの空間での音を求めて来る。早めに到着し、プリペアードに取りかかる。(アップライトで1時間、グランドピアノで30分かかる。)ピアノの状態も良いので順調に進む。一般的に空間を大事にしている場所は、演奏者もやりやすい。ここは家庭なので当然やりやすいわけだ。

ピアノソロ、ベースソロ、デュオの構成。アップライト仕様のプリペアードピアノの特徴は把握できているので、今日は思いっきりその線で突っ走った。彼もピアノソロからリズムやグルーブを出しまくっている。引き継いだ私もプリペアードベースの可能性を充分時間をかけて展開、奇数拍子のダンサブルなグルーブ感を強調して持って行く。華やいだ祝祭空間に感じた。

デュオでは、ダンサブルな感覚を拡大して静かな倍音空間になったり、カオス的なお祭りになったり。リズムというのは人間の身体に直接響くもので、スイッチが入ってしまうとなかなか離れないということを感じた。

面白かったのは、終演後フレッドがプリペアードを片付けているとき、ほとんどの聴衆がだまってそれを見守っていたことだ。祭りの後片付けの儀式か。

ホール・エッグ・ファームの方、チェコから「his VOICE」というインプロと現代音楽を扱った雑誌のライター、山口県からの人、いろいろな客席だった。ありがとうございました。

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