ブロンディ@planB1日目
アップライトピアノでどうプリペアードするのか、興味を持っていた。やはりグランドピアノとは全く違うアプローチになった。ハンマーの裏にほとんどのプリペアードを施すために、途中での変更ができない。そのため一つの鍵盤からは同じ音が出ることになる。世の中で普通に言う「プリペアードピアノ」に近くなる。そのためか、より打楽器に近くなり、繰り返しが増え、音数が増えた。また全身で自分の音を浴びる姿勢になり、目もピアノを見続けることになり、聴衆に背中を見せ続けることになる。こういう事すべてが音に影響しないわけがない。
前半はそういう試行錯誤があった。(特に私。)なにがあろうと演奏は進み、1時間ちょうどで終わった。ヨーロッパインプロシーンに強いコアな聴衆が集まった客席。
時間のある人たちが隣の部屋に残り、しばし歓談。アンテルミタンの話から、日本の助成の問題、オルタナティブの消滅、若い世代の即興、など話題はつきない。こういう場所は本当に本当に貴重だ。ここから何かが発信できなければと思った夜でした。