シンガポールに着きました

ちょっと仮眠程度で、出発用意。これでもか、という感じの大雨、しかも高速が事故渋滞。借り物のハードケース(18キロ)が後部座席でゴロゴロいっている。何とか成田着。空港受け渡しの駐車場に頼んだ。去年は待っていてくれたのだが、今年は制度が変わり、業者が空港で待てなくなっている。どの人が頼んだ業者かわからない。疲れ果てても、さあ超過重量交渉にかからねばならない。

二日前に来日中のハリーヤンセン(私がガンベルを手に入れたアムスの楽器屋)にあって、「良い感じの顔の人と交渉すべき」というアドバイスをもらっていたが、混んでいてこちらが選べない。
でもラッキーなことに、5キロサービスしてくれた。私のモノに比べて13キロ軽いフライトケースのお陰もあって、とても安くすんだ。

このフェスティバルはシンガポールの国立劇場でやっていて、エリントン楽団、バディ・ガイ、リッキーリージョーンズ、クリスタルサイレンス(チックコリア・ゲーリーバートン)ワールドツアー、東京スカパラとかやっているので潤沢な資金があるのだが、何とか安くしたくて奔走したわけだ。 バカだな~とも思うが、こういう生き方でこういう音、という考え方がだんだん染みついてきたのだろう。うらやんだり、ひがんだりしたら、そういう音になる。何とか無駄なお金を使わないということと今の私の音は無関係ではあり得ない。ミッシェル・ドネダやバール・フィリップスとの長いツアーの影響もあるだろう。

ベンツでお迎え。超豪華ホテルへ。これには参った。こういう生活してないのだ~と叫びたくなる。乗った飛行機は満席でもちろんエコノミー。前述のように何とか楽器輸送代を安くしていた私とバランスがとれないぞ。このネットも時間単位でチャージされている。有名ジャズマンはこういう生活をしているのか?

フェスティバルの誘いを断って、10年来の悪友ザイ・クーニンと屋台に行くことにした。
あ、そろそろ彼が来る。

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