春のようだ、なんていってたら急にドカ雪、低温寒くて寒くてのヨーロッパになってしまいました。普段より寒いそうです。
チューリッヒでジェラルド・ズビンデンと
チューリッヒの後、パリへ車で移動のはずが、雪で高速も閉鎖。車乗り換えの時外に出たらあまりの雪と寒さにふるえが止まらず、寒さで死ぬことがあるんだな~と初めて実感しました。結局スイスに車を置いて、少々仮眠を取った後、TGVでパリ入り。ラジオフランスが録音ということで早めに到着、もうひげボウボウで山から都会に下りてきたという感じ。
エッフェル塔の横にある日本文化会館での仕事なので日本語も久々に通じる。毎度おなじみパトリックブッフさん、郵便局の某氏、ポトラッチのジャックさん、パリの友人いろいろに会えた。中でも驚いたのはフランソワ・ラバトさんがご夫婦でチケットを買って来てくれた。これには参った。演奏も順調。ブロンディのアイデアはとどまるところを知らない。数学や物理をやっていることもあり超高速回転の頭脳だ。日本公演是非楽しみにお待ちください。みものですよ~。なおラジオ・フランスでライブ録音を放送するそうです。インターネットでも聞くことができるそうです。
その後、一人旅でTGV。楽器を乗せるスペースが最大の問題。少し高いが一等車にして、電話ボックス(電話はすべて取り外されている)か障害者のスペース、スキーなどを置くスペース、自転車を置くスペースに何とか置くことができる。すいていれば座席に置くことも周囲の非難の目は日本より少ない。
ストラスブール駅でバールが迎えに来てくれている。再会。ここの近代美術館の学芸員パトリックさんはインプロシーンに最大の援助を惜しまない。昨年ORBIT1を録音したプランBに来てくれていたのだ。たまたま日本になにかの作品を貸していてそれを管理にきていたという。
たまたまこの日が新宿では故大成瓢吉さんの個展の初日のはず。そんな話を織り交ぜてデュオ演奏。彼に捧げる曲も演奏した。
翌日はメッツに移動。昼食のアルザス料理の量の多さに唖然!そのまま会場へ。四年前「影の時」で演奏した思い出の場所。対バンはトマス・レンのトリオ。トマスはすばらしかった。ここではミュージック・アクションのドミニク・レペコーさんに再会。本当に嬉しい。最初にあった15年前はお互い30代だったよな~なんて言い合う。今回も多大な援助をしてくれている。
翌日電車を乗り継ぎリールのフェスティバルでソロ、いまやっとトゥールーズで一休み。
スイスで引いた風邪がながびいていて気管支をやられ咳が止まらない。
普通、旅は非日常だが、二週間波瀾万丈だと旅が日常になってきていろいろな感覚が反転してくる。風邪だろうが寝ていなかろうが、場所に到着して演奏してワイン飲む。