近況 テツ編
井野さんはドイツ。私、5月はアラスカ!です。それもゲンダイオンガク祭。フェスティヴァル委嘱ベースフィーチャーの新作を2曲弾く羽目になっています。しかもヘンツエの弟子というドイツ人シュテファン・ハーケンベルグさんの作品は未だ出来ていない。早く~してくれ~。もう一曲はドイツで勉強した韓国人リーゴンヨンさん。最低音から人工ハーモニックスまで要求されています。
私と、もう1人ギリシャのマンドリン奏者ドミトリス・マリノスさんがフィーチャーされることになっています。マンドリンのゲンダイオンガクはちょっと楽しみです。ハッキリ言って人様の作品の解釈・演奏は私の得意とするところでは無いです。頼みこんでソロ演奏も2回やらせてもらうことにしました。何故そこに行くことになったかというと、
昨年ニューヨークで会ったジョセリン・クラーク女史(http://jocelynclark.com/)に口説き落とされました。ハーバード大学で博士号を取ったばかり。日本に来て日本語と日本の箏、韓国に行き韓国語とカヤグム、中国に行き中国語と中国箏をマスターしたという人。天才っているのですね。うらやましい。その三国の中で韓国音楽が一番フィットしたそうです。マンハッタンの超美味韓国レストランに連れて行ってもらった時(沢井一恵さんと一緒に)、馴染みの顔をしているので、よく聞いたら昨日も来て、店のカヤグムを弾きまくったということ。明るい人です。ゲンダイオンガク演奏を躊躇していた私に「来ちゃいなよ。楽しいよ。平気平気」と言われている内に「ハイ」と言ってしまったわけでした。
いろいろな出会いを求めて旅をする、ということですね。
4月中は、箏カルテット・螺鈿隊のために一曲作ることになっていて、頭の切り替えが難しいです。演奏家・作曲家・事務員・家事etc. まだありそう。
当然ですが、楽器運搬はまた決まっていません。アラスカで借りる可能性もあり、また運ぶこともあり、じっくりとねばり強く交渉しましょう。リーさんの曲はよく読むと五弦ベースを想定してるし、その詰めもしないと。