2006.04.10 Monday

発表会の日

ワークショップ、コンサートなど全て終了後、発表会の日。場所は昨日とおなじハワイイ大学のオーディトリアム。ドライバーをしてくれたのは、美術家のチャックさん。いつも使うハイウエイでなく、海沿いの道を行ってくれる。切り立った山、瀧、鯨の見える岬など。そうだった。ここはハワイイだった。ベース漬けの一週間だったためにそんなことは忘れていた!

大学に着き、リハーサル。みんなちょっと緊張気味。E♭チューニングをクレイトンさんが主導してピアノで合わせる。リハーサルにはクレイトンさんも参加してくれる。↓

しばらくして発表会開始。参加生徒の家族の人たちが客席につく。
多分エリートコースを行くのだろうな、と思われるアジア系の女性が一等賞。ゲーリー・カーとシュトライヒャーのいいとこ取りをしたような音でボッテシーニ。日頃とても安定していたのに、舞台に立つとちょっと焦っていた。

クレイトンさん指導のジャズチューン。おそらく初めてジャズを弾くような少年少女たちがビートを刻む。続いてオーストラリアから参加のポッジオリさんとジョージ・ウェリントンさん指導でのベースクアイア。初心者もフィーチャーしてのアンサンブル。さすがに馴れた先生だ。ちょっとある声部が安定してないとジョージやポッジオリさんスッとそこへ行って弾く。

ベースに関するエッセイコンテストの発表。かわいい少女が一等賞だった。それに続いて私たち指導での曲だ。客席の父兄に「これから演奏するのはいままでとは全く違っています。間違った音が無い!演奏です。」とちょっとアナウンスして始める。サンバ風・カリンバ風のパーカッシブな演奏から始める。大勢でやると楽しい。一等賞を取ったエリートさんも急に参加してくれたが、やはり入り込めない感じだった。でもよく参加してくれたなあ。この日本人はいったい何やっているのだろう、という顔。ともかくありがとう。いろいろなベーシスト・人間が世の中にはいるのだよ。

Invitationのメロディ断片を合奏。みんなには伝えなかったが、この日は東京で旧友・川崎克己さんの偲ぶ会が行われているのだ。自らの死を悟っていた彼は自分の偲ぶ会を、冗談とも本気ともワカラナイ調子で企画していた!その中に私の演奏で詩人が詩を朗読すると言うのがあったのだ。舞台本番を何よりも大事にしていた彼、海外が大好きだった彼は、きっとここでの演奏を喜んでくれると思い、私はこの場にたった。最後の盛り上がりの中で舞台上手の上の方に彼の顔が見えた気がした。

そしてこの日は井野さんの誕生日でもあるのだ。おめでとうございます。SoNAISHな一年を!生と死、セ・ラ・ヴィ。

これで私のハワイイ報告は一応終了します。

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