クレイトンさんコンサート
これ↑が昨日の井野さんのBlogに出ていた寄せ書きです。
最終日、クレイトンさんコンサート。ハワイ大学のオーディトリアム。入り口に楽器のオブジェ。箏と三味線があるのが印象的↓
レイ・ブラウンの楽器を軽々と持ち上げ舞台に登場。(G,D,A弦はオブリガード、E弦はスピロコア)やはりでかい!腕も手もベースにとって理想的、普通の日本人の1.5倍はあるでしょう。一緒に並ぶとお尻が我々の胸のあたりにある。クラシックのコンバス名曲(クーセヴィツキーなど)、ジャズ、ジョビンなどを織り込んだソロでつかみはOK。
続いて息子(ピアニスト)を呼び入れてデュオ。まず、自分の子供の頃の話とかをベースに乗せて、語りをまじえて、笑いで会場を一つにする。曲目はジャズベーシストが書いた曲を中心にしている。さすがのアイディアです。その後、ドラマーも呼び寄せて、リラックスしてスウィングするジャズチューンを展開していく。ドラムを入れようと、ビッグバンドであろうと、彼はベースアンプを使わない。生で出来ない時は会場のPAシステムを使う。ピックアップを付けているクラシックの奏者とおもしろいコントラストだ。
欧米、特にアメリカで、ベース奏者にとってクラシック・ジャズの分類は無くなっているが、演奏現場としてのクラシック・ジャズはキッチリと確立しているのだ。
リラックス、スウィングなどは音楽、特にジャズではとても大事な要素なのだと改めて理解。アメリカで育った数少ない大事な文化なのだな、と納得させる会場の雰囲気。彼に迷いなど無いのだ。昨晩の打ち上げでの会話で、普段の仕事の話になり、私の仕事などを何とか説明。その後、井野さんの話になる。「井野さんは、日本で一番忙しいベーシストだったんですよ。でも、今は方向を変えて自分で大事だと思うことだけをやっているのです。」というと「なぜ?」
意味が全く分からないと言う感じだった。10月か11月に、初めて自分のグループで日本にくるということです。
会場満足。ミュージシャン満足。彼にしかできないことを全うしている。演奏途中で、今回の主催者フミ子を舞台に呼び出して豪華な花束を渡し感謝を述べる。かっこよすぎるぜ。このあとワイキキのホテルへ行って1時半までジャムセッションをしたそうです。ジャズ!
ウェリントン一家。左からキヨエ(フミ子の娘、13歳ベーシスト。フミ子。ジョージ、フミ子の弟、ベーシスト、録音技師、奥さんが洗足学園でヴォーカルの先生。息子のラスカル、日本語うまい。フミ子のお姉様。)